2023年3月 乳がん相談会「あけぼのハウス」開催 (場所:大津市)
3月2日(木)、乳がん相談会「あけぼのハウス」を開催し、11名の方が参加されました。
術後年数がたっている方、再発治療が落ち着いている方々が集い、「介護しながらの治療」「乳がん以外の病気が心配」「リンパ浮腫の診察予約が2か月先まで取れない」「抗がん剤による脱毛対策で使用される頭皮冷却装置」「医療費の自己負担」「がんが治った後のがん検診」等の話が出ました。
その中で、乳がん患者の誰でもが経験する下着選びの話では「術後浅い傷の痛みが残る時の下着に困った」「数年経過して女性らしさのシルエットを大事にすることは女性として自信につながる」「手ごろな値段で着け心地が良く楽な下着は?」等それぞれの経験を笑いも交えながら語り合いました。
2023年2月 乳がん相談会「あけぼのハウス」開催 (場所:大津市)
2月2日に乳がん相談会「あけぼのハウス」を開催し、16名の方が参加されました。
この日は、はじめは参加者全員で円になって話し、後半は再発転移グループと初発グループとに分かれ、それぞれ近い体験をしている人同士で話を深めるスタイルで進行。初めて参加された方もおられ、主にその方々の質問や不安についてお話を聞き、参加者で共感したりアドバイスを送ったりしました。
仕事・家事・育児をしながら治療をすることに不安を抱いているという悩みには、家事育児の負担を軽減するサービスや支援の紹介、頑張ろうと思いすぎないことなど、様々なお話が寄せられました。また、化学療法の副作用のこと、術後の下着のこと、おすすめのウィッグのこと、転院のこと、乳房再建のこと、そしてたびたび話題に上る主治医との関係の難しさ等など、多くのことを参加者で話し合い、共有しました。
初めての方や久しぶりの方、診断間もない方や10年以上経過してる方、病状も様々な方々が集い、この日はいつもに増して話が弾む和やかな雰囲気となりました。
乳がんの悩みは多岐にわたりますが、話すことで精神的にぐっと楽になることもあります。初めてや久しぶりに参加するのは緊張すると思いますが、不安な気持ちや気になることがある方は、ぜひ気軽にご参加ください。
2022年12月 乳がん相談会「あけぼのハウス」開催 (場所:大津市)
12/1(木)、11名が集って「あけぼのハウス」を開催しました。
治療が始まったばかりの方、小さなお子さんのいる方、再発治療中の方など、年齢も状況もいろんな方が参加。化学療法(抗がん剤治療)中の食べ物の話、乳房再建の話、治療の思わぬトラブルの話などなど、いろんな相談・話題がでましたが、一人ひとりが寄り添おうと言葉を選びエールを送っておられる姿に、体験者としてのこころからの優しさを感じました。
初めて参加された方々からは「参加するまでは不安だったがいろいろ話せて良かったです。自分と同じような思いをされている方の話も聞き、今までより前向きになれそうです。」「参加して本当に良かった。同じ病気の方々のお話を聞け、ネット上で見る文言とは違い、心の底から勇気と元気をいただきました。」といった感想が寄せられました。
今年最後の開催でしたが、深刻過ぎない、笑いありの和やかな「あけぼのハウス」となりました。
2022年10月「びわ湖乳がん啓発ウォーク」開催 (場所:長浜市)
ピンクリボン月間10月最終の日曜日、快晴の秋空の下、スローガン『乳がんから命を守ろう』『乳がん検診を受けましょう』の横断幕やのぼり、『乳がんで死なないで』などのメッセージを手に、JR長浜駅から長浜ピンクリボン検診会場のホテルまで19名が行進しました。行進の前と後ろに警察官。そして幹線道路を行進するので最後部にはパトーカーがついてくれました。警察に守られたピンクの啓発ウォークはとても目立ちました。「あ、乳がんの啓発だ」と多くの方の目に留まり、メッセージに耳を傾けてくれたと思います。
啓発後は協力医の市立長浜病院の東出俊一先生を囲んで、最近の乳がん事情を聴きながら、美味しいケーキとお茶をいただきました。
啓発活動の効果はがん検診の受診率や死亡率の数値には直結して現れないので、効果を実感できないのがもどかしいのですが、「乳がんの早期発見、早期治療、死亡率低下」につながることを信じて、これからも体験者としてこの啓発活動を続けていきたいと思います。
2022年9月乳がん相談会「あけぼのハウス」開催 (場所:大津市)
9月1日(木)、9名が集って「あけぼのハウス」を開催しました。
コロナ感染者数は高止まり、台風に伴った大雨予想もあり、開催を迷いましたが、リンパ浮腫に悩んでおられる方から参加申し込みがありましたので開催することにしました。
前半はリンパ浮腫の状態をお聞きし、リンパ浮腫のパンフレットをお渡し、経験された方から日常でのアドバイスを伝えました。また、浮腫外来等や乳腺専門クリニックの情報も交換しました。後半は、“発病の頃、泣きましたか?“の参加者の問いかけに、それぞれがその頃を思い出し、語り合いました。
【参加者の感想から】
・来てよかったです。元気をいただきました。これから先、皆さんと一緒に頑張っていきたいと思いました。
・それぞれの病気に対する考えや思いが率直に聞けて、前向きな気持ちになりました。
・生きていることの大切さがわかりました。頑張ることなく自分らしくですね。
2022年7月乳がん相談会「あけぼのハウス」開催 (場所:大津市)
【※再発・転移治療中の方に限定した集い】
7月7日(木)、七夕の日に再発治療中の方6人が集って「あけぼのハウス」を開催しました。
辛い思いを乗り越え、体にはダメージがあるものの、皆さんとにかく元気で明るく、そしてやさしい。「がん患者への偏見はまだまだあるよね。」と話されると、"そんな中にもわかってくれる友達もいる” ”友達だと思っていたのに裏切られたような悲しい体験をした” 等、それぞれ思いを共有しました。主治医との関係、治療を選択する難しさなど、再発治療中に感じる思いに寄り添いました。
乳がんの話も、笑みのこぼれるようなたわいのない話もできる仲間っていいですね。「ボチボチ生きて行こうね。またね」と別れました。
【参加者の感想から】
・今回転移再発の会で重いのかなと心配していましたが、皆さん強くて明るいと感じました。
・乳がんを患った者それぞれの気持ちや葛藤が表現されて充実した時間でした。前向きに過ごせそうです。
2022年6月乳がん相談会「あけぼのハウス」開催 (場所:大津市)
6月2日(木)午後は通常の「あけぼのハウス」を開催し、再発治療中の方のひまわりサロンとそれ以外の方グループに分かれました。
ひまわりサロンでは、今受けている治療や主治医との関係、例えば”医師から積極的な治療を勧められた場合、受けるか否かの判断が難しい” ”治療法について迷った時の冷静な判断の根拠は何か? ” ”セカンドオピニオンを活用することの大切さ”等多岐に亘って話しました。
それ以外の方のグループでは、術後の胸の補整下着の試着に行かれた方が、様子やつけごこち、注意点、およその価格を話してくださいました。また、乳がんの経過観察が長くなると、定期検査を受けさせて貰いにくくなり、市町村での検査も受けられないが、どこで検査を受ければよいのか?という話があり、会場をお借りしていた健康づくり財団職員(保健師)さんが調べてくださって、10年経過、あるいは経過観察が終了している方も乳がん検診が受けられる自治体があることがわかりました。市町村によって違いがあるかもしれないので、朗報ですが、それぞれが確認しましょう。
そのほかにも、3月の「あけぼのハウス」に参加して、がん患者を診て頂ける在宅緩和ケア診療所があることを知った方が、検索し自宅近くにあることがわかり、自分の家族をその診療所に繋ぐことができ、今では在宅で痛みもなく安心して暮らせており、有難いことですと話されるなど、和やかな雰囲気の中終わりました。
2022年6月乳がん相談会「あけぼのハウス」開催 (場所:大津市)
【※乳がんと診断され3年以内の方に限定した集い】
6月2日(木)午前、あけぼの滋賀初めての試みとして、乳がんになって3年以内の方限定の「あけぼのハウス」を開催しました。
当日は、初めて参加された方3名、会員3名(スタッフ含む)の計6名の参加があり、はじめは少し緊張した雰囲気もありましたが、次第に和やかな雰囲気となり、会話も弾みました。
まだ乳がんと診断されて日が浅く、積極的な治療をしている参加者の方からは、治療法の選び方、医師との関係、副作用との付き合い方、メンタルの整え方など、日ごろ気にしたり悩んでいたりする話があり、スタッフを中心に自分の経験を踏まえたアドバイスや体験談が話されました。また、化学療法(抗がん剤)をするかしないか考えるための材料としてCurebest95GC Brestのような検査をされた方もおられ、治療に対する情報収集の必要性なども話し合いました。
化学療法をするかしないかの決心など、治療の選択は難しいものですが、どのような選択であれ、自身が納得した上でその治療や選択をすることが大切だということを確認しました。
今回のような参加者を限定しての「あけぼのハウス」は初めてでしたが、急に「乳がん」だと言われ、まだ気持ちも落ち着いていない早期の頃こそ、このような場が意味あるものであると経験者は考えています。参加した方からは「話せてよかった」「話を聞けてよかった」という声があり、開催した手応えを感じられました。
2022年5月「びわ湖乳がん啓発ウォーク」開催 (場所:大津市)
母の日に、「乳がんから命を守ろう!」をスローガンに、「びわ湖乳がん啓発ウォーク」を5月8日、大津市で開催しました。五月晴れのお天気に恵まれ、会員15名・外部の方3名が警察官誘導のもと、JR大駅前から中央大通り、なぎさ通りを通ってびわ湖ホールまで行進しました。
「乳がん自己検診とマンモグラフィー検診を受けよう」などと書かれた横断幕やメッセージカードを手にし、行きかう人や車の視覚に訴えました。
新緑の道路脇を、空の青さと、琵琶湖の碧い水のきらめきを眺めつつ気持ちよく歩き、その後、びわ湖ホール横のカフェでお茶を楽しみました。
がん検診の受診率が少しでも上がり、多くの方の早期発見、早期治療に繫がることを願います。